殺人者は眠くなる 「座間9人殺人事件」白石隆浩被告は眠い目をしていたのだろうか
9人もの人を殺め、損壊、遺棄したシリアルキラー(連続殺人犯)、白石隆浩被告。
昭和史で最悪のシリアキラーと言うと小平義雄、大久保清、勝田清孝、西口彰などなどが想起されます。
平成に入ると神戸児童連続殺傷事件や宮崎勤事件、池田小事件、相模原障害者施設事件など悲惨な事件が起きてしまいました。
こういったシリアルキラーの特徴として、何らかの前兆があるものです。「動物を虐待している」「猫を殺している」「幼女へのいたずらの前歴がある」等々。
ですからSNSか発展している現代では、特に少年犯罪が起きた時には瞬く間に、真偽不明の情報が拡散されます。不良少年少女たちのネットワークはいつの時代でも大変素早く広がります。それに踊らされてはいけないのですが、中には「もしかして有益かも」という物も散見されます。
「何らかの兆候があった」「こういう噂があった」といった類ですが、それも潰していけば、犯人の実像の一端に辿りつく場合もあります。
前記に挙げた日本のシリアルキラーも、前兆や噂や前歴があったりしました。昭和にもしSNSがあれば瞬く間に、名前まで上げられていたような人物もいます。
まもなく令和になろうとしていた2017年。神奈川・座間のコーポで9人もの方々が殺害され遺体損壊する事件が起こりました。現在、裁判中の白石隆浩被告の事件です。
こういった連続殺人(シリアルキラー)の特徴として何らかの前兆が見当たっても良いはず。ですが、白石被告の場合、それもありません。
人を殺めるという事は、「人として一線を越えた」という風に僕には思えます。先達と比べると、数少ないですが事件取材をしていると殺人犯にインタビューする機会があります。