コロナ第三波 集客困難なライブはどうなるのか 配信チケットを発売 それでも足を運んでくれるお客さんの有難さ

それにしてもエンタメはどうなるのでしょう。

私の話で言うと、千人クラスの会場で毎年すぐ売り切れる番組ライブがあるのですが、今年は大阪や名古屋公演の観客の出足は遅かった。お客さんの身になればそれも仕方ないことです。

先日、『満席、やっぱり不安?』という記事がありました(朝日新聞10月31日)。

大規模イベントの緩和に向けて観客を満席近くまで入れる「実証実験」が横浜スタジアムであったのですが、収容人数の8割で行う予定が5割程度しか観客は来なかったという。そりゃそうだろうなぁと思います。

最近のエンタメ界ではライブをおこうなう際は「配信」チケットを併用する場合が増えています。このスタイルは暫定的なのか、新しい様式として今後も定着するのかそれも予測不能。とにかく目の前のライブを確実にこなしていくという感じです。

ですので配信チケットを発売しているライブでも会場に来てくれるお客さんは本当に嬉しい。

あと、当たり前ですが目の前に観客がいるとこちらは張り切る。無観客ライブよりもリズムは当然アップする。今日はわざわざ来てよかったと満足してもらおうという使命感もある。そんな「当たり前」を再認識できるのも会場に足を運んでくれるお客さんがいるから。

そういえば現役時代に満員の観客の中で燃えに燃えていたという長嶋茂雄さんがもし「無観客」試合のなかでしばらくプレーしたら成績にどんな影響があったのだろうか。そういう妄想実証実験も気になる今日この頃です。(文・プチ鹿島 連載「余計な下世話」)

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