ここ数日のプチ炎上について事情説明します…『ほぼ日刊 吉田豪』連載157

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 ここ数日、ニコ生タックルズきっかけでプチ炎上中なので、せっかくだからその事情説明でもしてみようかと思います。

8/14に新宿ロフトプラスワンで『久田将義のニコ生タックルズ」読者感謝イベント』が開催されました。ゲストは前半が岩井志麻子先生で、後半がニポポさんとボク。岩井先生がプロの話術&下ネタでキッチリと盛り上げて、ボクとニポポさんが物騒な話にどこまで踏み込めるのか的なトークをしていたところ、なぜか突然覆面の男が乱入。それがニコニコ動画の人気生主らしい横山緑という人だったんですけど、いきなりふわふわとしたオチも深みもない話を始めたから、ニコ生のコメントも「帰れ!」「もっとゲストの話を聞かせろ!」って非難で埋め尽くされて、会場の空気もかなり微妙なものになっちゃった、と。これについて「彼の放送のリスナーお馴染みのお約束だ」と言ってる人もいたんですけど、彼が登場することは会場の人たちも配信を見ている人たちも全然知らされてなくて、タックルズの会員限定イベント&中継だったから、要は確実にガチな反応だったわけです。

その後も何度かトスはあげたんですけど全然面白い話が出来ず、その上で「素人なんだから面白くなくて当たり前ですよ!」と開き直り、「帰れ!」というコメントに対して「面白いことは何も言えないけれど絶対に帰らない!」と宣言。しょうがないから、「いまから歌舞伎町での路上配信をやってくれれば、その映像を会場でも流すから、それで結果を出してきてよ」と提案。「やりますよ!」と言って彼が壇上から下りて、これで丸く収まったかと思ったら、何の収穫もないまますぐに戻って来ちゃったりで、会場から『いいとも!』の客とは全然違う、ガチな「えー……」という声が漏れてきたりの、そんな状況だったわけです。そして、「配信があるから帰ります」と言った彼が、帰るなりボクを糾弾する放送を始めて、彼の放送のリスナーがTwitterで荒ぶり始めたという、そんな流れですね。

でもまあ、これに関しては当日のTwitterでボクが書いたように「今日のイベントに関しては彼が悪いわけじゃなくて、彼を呼んだ側が悪いんですよね」の一言なんですよ。どうせ呼ぶなら事前告知もして、彼のファンが会場に来たり放送を見たりしているような状況だったら、まだ面白く転がったかもしれないですけど、あの場では彼をいじることが全然望まれてなかったし、みんなもっと踏み込んだ話を期待していたわけで。

たとえるなら、じゃんけん自慢の男が総合格闘技の大会に乱入してきて、とりあえず試合してもらおうとしたら「僕は格闘技素人だから、じゃんけんでしか闘いません!」と宣言。観客もPPVの視聴者もみんな怒ったけど、「じゃんけんが済むまで帰りません!」とダダをこねはじめたようなもので、全てはそんな相手にオファーを出した人間が全部悪いってことです!

【前回記事】
三船敏郎をイメージした飲み屋に行ってきました…『ほぼ日刊 吉田豪』連載156

Written by 吉田豪

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ある日の出来事。

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