コロナ禍で忘れられたニュース群 2020年の一大ニュースを覚えていますか?|プチ鹿島
《ゴーン会長が乗っていたとみられる機体は、ビジネスジェット用駐機場に入ると、まもなくタラップが下ろされた。すぐ脇に白いワゴン車が止まったが、ゴーン会長は外に姿を見せず、代わりにワゴン車から機内に出入りをするスーツ姿の男性らの姿が見られた。》
つまり、朝日の記者も最初から現場にいたということになる。検察から情報を「つかんだ」と解釈すれば記者の優秀さが思い浮かぶし、一方で検察リークの「おかげ」で現場にいたのだと解釈すると検察との近さも思い浮かぶ。
この延長線上には昨年大きな話題となった「黒川賭けマージャン」問題がある(※黒川弘務・東京高検検事長(当時)と朝日&産経の記者がマージャンする仲だった)。
取材対象と関係性を深めないと情報が取れないという新聞側の理屈はわかる。しかしその最高峰が黒川賭けマージャンだったのでは?
マージャンしてまでスクープをとろうとしていたなら偉かったが、単なるズブズブだった可能性のほうが高い。読者にとってはそんな不安がある。
ここには問題が詰まっている。権力が何をやっているか記者が教えてくれなくなったら?「本当に大事なこと」が何か適当な情報と交換されていたとしたら?
私としては当事者の記者の事情や思いを書いた「新聞論」をあのとき読んでみたかった。それぐらい情報公開をしてほしかった。