コロナ禍で忘れられたニュース群 2020年の一大ニュースを覚えていますか?|プチ鹿島

さらに「検察と報道」というキーワードでは、昨年末に安倍前首相の「桜を見る会」前夜祭の問題があった。読売とNHKが先行した意味も興味深かったし、年末にぴったりに終わらせたのも面白かった。

「これでいい正月迎えられる」。昔からよく聞く言葉だ。昨年のゴーン氏脱出は「お正月は特別」という我々日本人の間隙を突いたものではなかったか。年末にはニュース番組は休む。新聞も年末年始はのんびりモード。

暗黙の了解が破られたのは今年も同じだ。

今年は誰かが逃亡したのではなくコロナウイルスである。コロナに年末年始は関係ない。事実、大晦日は東京の感染者数は1337人でその時点で最多を更新した。しかし、大晦日だからいつもの夜の各局のニュース番組はお休み。年末年始ぐらい休んだっていいのだけど昨年あたりから顕著に毎日がニュースという時代になったと感じる。報じる側が追い付いていない気がする。

では一年後の紙面はどうなっているのだろう。コロナは? 首相は誰? もしくは予想もつかない何かがまた発生している?

ニュースに忙しい毎日ですが、今年も宜しくお願い致します。(文◎プチ鹿島 連載『余計な下世話』)

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