コロナ禍でキリンビール担当部長から役者に転身 山田直樹さんの稽古に密着
「舞台で通用する発声をなるべく早く学びたかったのです。コロナ禍で事務所のレッスンが休講となったので、怠けないように探しました。決め手は、良心的な価格と、こぐれさんの実績、人柄でしょうか」
と入門理由を山田さんは語ります。1時間2500円という相場の半分以下の授業料はたしかに良心的です。
「オペラ歌手、バレーボール選手、声優等、様々な方が正しい腹式呼吸を習得なさるために入門なさいます。歌う発声と話す発声は違いますから」
『蒲田行進曲』で知られる脚本家つかこうへいさんの作品から一人芝居を部分を抜粋して、山田さんは稽古に励んでいらっしゃいました。台詞はとても長くて、役者の方の記憶力はスゴいと筆者は思いました。記憶の秘訣をこぐれさんに尋ねたところ。
「記憶術があるとするなら、常に台詞の裏を読み込む事だと思います。つかさんの台詞は、どれだけ長くても1回自分のものにすると忘れたり、間違う事はないです。それは、つかさん自身が口立てで、役者の生理に合わせて台詞を作るからです。だから、役者にとっては非常に覚えやすいです。なので、台詞そのものを暗記すると言うより、情景を記憶して行く感じになります」
幼少期からお芝居が好きで子役を志願したものの、親御さんに反対された山田さん。親御さんの期待通りにサラリーマンになり、出世して、住宅ローンも完済し、息子さんも独立。理解ある奥様に支えられながら夢に邁進中です。(文/写真提供◎野島茂朗)
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