コロナ後の日本人の生活様式を予想してみた 「コロナに強い食べ物」が流行るか|中川淳一郎

その後出てきたのは「ナタデココ」だ。今でも時々自販機のジュースに「ナタデココ入り」の商品があったり、カップに入ったゼリーに入っている食材だ。ココナッツを原料とし、元々はフィリピンでよく食べられていたが、ある日突然大ブレイク! 一時期は、フィリピンのナタデココ工場がフル稼働するも製造が追いつかず、フィリピン国内の需要が減り日本がフィリピン人から搾取している、といった論調になった。

その後、イタリアのスイーツ(当時は「デザート」)であるパンナコッタも登場し、オッサンは「ナタデココだのパンナコッタだのナンノコッチャ!」とオヤジギャグをぶちかますのがブームとなった。その後も「カヌレ」や「エッグタルト」など、数年に一度新スイーツがブームになった。

さて、2018~19年はタピオカがブームとなったがコロナ禍の20年は特に大ブームとなった食べ物はない。超高級食パンおよび「テイクアウト」ぐらいか。バブル崩壊後の食に関するブームはもしかしたら今後同様の展開を見せてくるかもしれない。

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勝手に2021年に流行るかもしれないものを羅列する

バブル崩壊がもたらしたもので大きかったのは「恋愛至上主義の崩壊」である。まだ残り香はあったものの、トレンディドラマは下降線を辿っていき、『29歳のクリスマス』(フジテレビ系・1994年)では、恋愛事情は描かれるものの柳葉敏郎、松下由樹、山口智子の3人が同居するなど、若干「恋愛に疲れた。気の合う友達と一緒にいれば良い」といった価値観も提示された。

つまり、「食べるものの単価が安くなり、恋愛以外にも大事なものはある。それは気が楽な相手だ」といった「飾らない生き方」が1990年代前半~中盤にかけてやってきたのである。

そしてこれからどうなるかを予測すると、マスク生活・自粛生活によりメイクの必要性も薄まり、ますます「飾らない生き方」が許容されるほか、解雇・雇い止め・ボーナス減額などの時代でもあるため、ますます安物志向が強まるかもしれない。

ここからはもう勝手に2021年に流行るかもしれないものを前回のバブル崩壊以後に流行ったものを参考にしたうえで羅列する。