コロナ後の日本人の生活様式を予想してみた 「コロナに強い食べ物」が流行るか|中川淳一郎

こんな日常が戻るのだろうか(撮影・編集部)

常に「謎のブーム」というものは到来する。今の世の中、「ブーム」とは言えぬものの「全員がマスクをつけなくてはならない」はブームに近いといえよう。あとは、戦時中の如き「欲しがりません、勝つまでは!」的に自粛生活を受け入れるのもブームになっている。

さて、2020年の実質GDPは前年比-4.8%。実体経済が伴っていないのに、2月下旬には日経平均株価が3万円を超えるなど、バブル崩壊間近なのでは……といった状態にもなっている。何やら1990年代前半の不景気突入時期の生活を思い出してしまうが、当時突然流行ったものを振り返ってみよう。

コロナと次期バブル崩壊は似たような流れを生み出すかもしれない。

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ナタデココだのパンナコッタだのナンノコッチャ!

1992年、突然「モツ鍋」ブームがやってきた。当時博多を発祥とするモツ鍋は目新しいものとして捉えられたが、当時はこのような言われ方をラジオやテレビではされていた。

〈バブルの時期、カップルは高級フレンチやイタリアンで舌鼓を打ったものですが、今のカップルは慎ましく2人して博多のモツ鍋を仲睦まじくつつき合うのです〉

〈今、モツ鍋がナウなギャルにバカウケです。モツといえば、モツ煮込みのように、オヤジの大衆居酒屋的メニューの定番ですが、博多発のモツ鍋は今もっともトレンディーな食べ物なのです〉