テルマエロマエは日本にあった!? デコレーションしすぎた銭湯が、もう最高だった!!|Mr.tsubaking

 ここまでくると、銭湯というより何かしらのエンターテイメントの中にいるようです。改めて思い出して欲しいのが、ここが「個人」でやられているということ。

開店準備がひと段落したご主人に、少し話を伺いました。

現在「クアパレス」という名で営業をしているこの銭湯ですが、元々は昭和21年創業の富士見湯という、伝統ある銭湯でした。当時はどこにでもあるような町の銭湯といった風情だったそうです。1990年に周囲からの反対もありながらも、2代目となる今のご主人が一念発起し、現在の姿に改装。

こうした姿になるスポットの多くは、往々にして独りよがりで自己顕示欲の強いものになりがちですが、ご主人曰く「昔も今も、長く来てくれている地元の人をとにかく大事にしている」とのこと。

古き良き銭湯の常連だったかたからは、この改装が反対されたであるうことは想像にかたくありません。それでも、先細りする平成の銭湯業界で生き延びているということは、富士見湯の頃からの常連客や地元の人からの信頼も厚いのでしょう。

そんな店主の気持ちは、徹底した西洋風デザインの隙間からも見え隠れします。