「団子を食わせろぉぉぉ…」 住みたい街ナンバー1の吉祥寺で幽霊の話を浴びる喫茶店|Mr.tsubaking

私は父の実家が寺であり、仏弟子としての名前も持っております。しかし仏教のいう輪廻転生について物理的に「ある/ない」の話に対しては「どちらでもない」としか思いません。その上で「あると想定しているほうが、豊かに生きられる」と考えています。そこで木村さんからの質問への回答はお茶を濁しました。
しかし、その返答がどうであっても、そのあとに語られるのは同じ内容になるようです。
前世の記憶を残した子供がこの喫茶室に来た話から、生まれ変わりが存在すると言う話、そこから魂を磨き続けなければならないと言う話。

 身振り手振りを交え、立て板に水でスピリチュアルのマシンガンが撃ちまくられます。木村さんがこちらの世界にのめりこんだのは、お母様が病床に伏してから。その歴史もまた、どこで息を吸っているのかというほどに止まりません。お母様が病院でたくさんの幽霊を見るようになった。死んだお父さんもやってきた。道が開いたのか、お母様の部屋には何十人もの幽霊が出入りするようになった。結果的にお母様は、幽体離脱をして家に帰ってきたりまでするようになった…大槻教授を連れてきても反論のスキを与えさせないほどの怒涛の勢いで、話は続いて行くのです。
私が、だんごと抹茶を食べようと頭をかがめても、私の後頭部にオカルトワードの雨が降り注ぎます。
しかし驚くことに、この糸きりだんごが、美味しいうえに新食感なのです。