「団子を食わせろぉぉぉ…」 住みたい街ナンバー1の吉祥寺で幽霊の話を浴びる喫茶店|Mr.tsubaking

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 だんごといえば、しっかりとした重みと歯ごたえがあるものが一般的ですが、この糸きりだんごは、軽くて柔らかくまるでムースを食べているよう。それでいて米の香りが広がります。そこにどれも甘さ控えめのごま・きな粉・白あん・こしあんがまぶされていて、とても美味しいのです。スピリチュアルトークがひと段落したのか、私がだんごを食べたことに気がついたのか、木村さんの話題は団子の製造方法へ。
この糸きりだんごの食感は、蒸しては練って蒸しては練ってを普通の団子の十倍以上繰り返して完成させているといいます。そして、鉄の風味がついたりしないように包丁ではなく、糸で切っているとのこと。

一通り、だんごの話が終わると、占いの結果が伝えられます。裏から資料を持ち出し、私の性格や生き方、職業適性などが語られて行きます。

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「お茶をする」というと、友人知人と話したり、マスターとはなしたりする場合が多いですが、ここは違いました。これは講談です。神田松之丞もびっくりのオカルト講談。それを私たちは「浴び」にいくのです。

最後に、この店と木村さんの名誉のために書きますが、宗教などの勧誘は一切ありません。特定の宗教というよりは、オーラの泉でブームとなったスピリチュアルな世界を煮詰めて煮詰めきった「スビリチュアルの煮こごり」のようなもの。
そして、糸きりだんごは、ぜひ一度は食べて見ていただきたい一品です。(Mr.tsubaking連載 『どうした!?ウォーカー』第21回)

■糸きりだんご喫茶室ミカワ
東京都三鷹市井の頭4-9-22
12:00〜17:00
火曜・水曜 定休

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