愛知県知事リコール署名偽造事件で醜い責任の押し付け合い コメンテーター達の発言をチェックしてみた

かつての盟友河村名古屋市長は「偽造に気づかなかった責任は感じています」「捜査で河村は関わっていなかったことが明らかになる」主旨の発言をしています。

さて、ここでテレビ番組の報道の仕方を見てみましょう。この事件が起きてから、急に仲違いした河村市長と高須氏ですが、原因は「考え方の違い」くらいでハッキリとしたものは実証されていません。普通に考えればリコール署名偽証事件が起きて、「やっかいな事に巻きこまれたくない」から逃げたように見えます。その辺りからテレビの特にワイドショーの報道の仕方がはっきりと判明しました。両者がコメントを出し始めてからです。すなわち

・河村市長は潔くない
・高須院長は潔い

という二項対立軸です。台本がそうなっているのでしょう。因みに、ライターや書き手もワイドショーなどのテレビ出演に生活費を頼らざるを得なくなっています。コメンテーター(推定一回3万円とは言え別番組の出演依頼も考えれば)は準レギュラークラスになれば美味しい仕事です。なので、僕が知る限りだんまりを決め込んでいるライター、ジャーナリストが多い気がします(番組によりますが)。やはり書き手は電波に頼るのではなく、足元を書き物にしっかり落ちつけるのが大切だと改めて思う次第です。

ハッキリ言いますが「所詮ワイドショーのコメンテーターだから仕方ない」と「職業に貴賎無し」を信条としている僕も、こう軽蔑を含ませた言い方をさせて頂きます。「所詮ワイドショーのコメンテーター」がどういうコメントをしたのか、高須クリニックがスポンサーをしている「バイキングMORE」(FNN系列)19日のコメントを羅列してみます。

●「田中容疑者一家がなぜやるのかな。ふたを開けてみれば全然署名が集まらないからヤベーと思ってやったのかそこは今後知りたいです」(カンニング竹山氏)

田中容疑者一家という表現にかつての籠池夫妻という色がついた単語を想起しました。そういう構図に持っていきたいのですかね、竹山さんは。続いてメインMCの坂上忍さん。

●「でも、矢作君(と、おぎやはぎに振る)。高須さんはね、当初から事務局長に何かあった場合は僕の責任だと仰っていて。で、河村市長。関与していなかったとしても立場的には一定の責任が生じるのは当たり前だと思うんだけどその辺の潔さはもうちょっと持って頂きたいなという気がしちゃいますけどね」(坂上忍氏)

前記のように「高須氏は潔い。河村氏は潔くない」という台本通り(推測)のコメントを振ります。潔くないのはどちらも一緒でしょう。そもそも潔いというのは言行一致の事を指すと考えます。有言実行できない人はどちらも潔いとは言えません。河村氏同様、言葉だけは勇ましい高須氏がどのようなマイクの前やツイッターでしゃべる以外にどのような行動をとりましたか?

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