まるで暴君 西村経済再生相の金融機関への「圧力」 「飲食店を諸悪の根源扱い」する西村氏は菅政権そのもの│プチ鹿島
短所がザワザワする。なので調べてみた。すると今年2月23日の読売新聞に、西村氏は「分刻みでやることがしょっちゅう変わる」(関係者)ため、秘書官泣かせでもあると書かれていた。
《激務に耐えかね、西村の秘書官4人のうち2人が昨年夏に交代し、1人は今月交代した。さらに別の1人も今月に入り、過労で体調を崩した。》(読売2月23日)
週刊文春は同時期に「パワハラ」などの見出しで報じた。
『西村コロナ相「150日連勤パワハラ」疑惑 秘書官が相次ぎ交代』(「週刊文春」2月18日号)
ちょっと抜粋してみよう。
《西村氏はパワハラ気質で、集中的に怒鳴られる標的は次々に変わり、ひとたび標的になると些細なことでも面罵される。例えばこんな罵声を浴びせられた例は、枚挙に暇がない。
「そんな作業にいつまでかかってんだ!」
「俺の言ったとおりになってない!」
「(お前がいると)迷惑だ」》
こんな記事もあった。
西村氏は安倍政権で官房副長官を務めていたときも秘書官の「疲弊ぶり」(首相官邸筋)が問題視され、当時の菅義偉官房長官から注意を受けていたという(信濃毎日新聞3月14日)。
ということはコロナ前から部下の「働き方」が話題になっていたことになる。ちなみに働き方改革は菅政権が重視する政策の一つです。
では西村発言からみえる3つ目のポイントである「お願い」。
これはどういう意味か。
私は西村氏が今回の発言をどう「弁解」するかに注目していた。そこにも本質がみえると思うからです。
すると9日のBSフジの番組で「金融機関は飲食店をはじめ、日常からコミュニケーションを取っているので、引き続き感染防止策の徹底などお願いができないかということで申し上げた」と説明したという。
ここでの「お願い」という言葉に注目したい。「お願い」と言いつつも圧力感が行間に漂うからだ。実際この言葉に反応した声が載っていた(朝日社会面7月10日)
「我々に監視役をやれというのか」(大手金融機関首脳)
「自粛警察をしろというのか」(地方銀行幹部)
「自分の手を汚さずに『圧力』をかけさせようとしている。あまりに陰湿なやり方だ」(バーの男性店主)
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さてここまで西村発言のポイントをあげてきましたが、これは西村大臣だけの特徴だけではないことに気づく。そう、菅政権のキャラそのままでした。(文@プチ鹿島 連載「余計な下世話」)