南部虎弾さん逝去になべやかん、鳥肌実、氏神一番、原めぐみらが感謝と哀悼のコメント

 

誰からも慕われていた。

パフォーマンス集団「電撃ネットワーク」の南部虎弾さんが20日23時55分、脳卒中のため都内の病院で死去した。享年72歳。山形県出身。葬儀・告別式は近親者のみで行う。後日お別れの会を予定している。

奇しくも命日は、昨年1月21日に逝去したTBSアナウンサー向井政生さんと1日違い。 筆者が南部さんと知り合った27年前、南部さん、向井さんとパーティー等でご一緒した。筆者は、エスパー伊藤さんの追悼コメントを 南部さんに先日頂いたばかりなのに早過ぎる。 南部さんが女子医大に入院なさっていた時には、お見舞いに行き、日刊ゲンダイの復活連載をコーディネートした。  南部さんとは、様々な面白い企画でご一緒した。

20世紀末に廃刊になった週刊宝石の企画で、 巨人が優勝出来なかったら、恥ずかしいこと をするという罰ゲームで、南部さんには、僕のスーツを着て、サラリーマンに扮して、山手線に乗って頂いた。 筆者が、企画プロデューサーを 務めた「実写版まいっちんぐマチコ先生」(河崎実監督)では、赤塚不二夫漫画の「レレレのおじさん」のような個性的な用務員を南部さんは演じた。

河崎実監督は「私の特撮作品では南部さんに宇宙人など特殊な役で出演いただきました。その過激な芸風とは真逆の真面目で優しい方で面倒見が良く後輩芸人から慕われていました。心より冥福をお祈りします。」と偲んだ。同作品には、なべやかんが体育教師役で 出演していたが、なべやかんと南部さんは、 運命的な遭遇が多かったようだ。
なべやかんは、 「南部さんに初めて会ったのはデビューしてすぐです。当時のマネージャーが職内(事務所を通さない仕事)を沢山入れてくれて電撃さんと一緒になる事が多々ありました。 電撃2軍(南部さんは電撃のジュニアと呼んでいた)の中野さん(現在は広島のゆるキャラ・ハートントン)とネタ見せで仲良くなり、その後も中野さんの本の帯を一緒に書かせてもらったりインタビューされたりしました。 南部さんとはいつも変な所で会い、特に多かったのが電車内でした。 地下鉄、山手線、総武線、小田急線、、、 電車以外では、ある時仕事関係の人とお忍びでご飯食べながら作戦会議しましょうという事になり隠れ家的なお店に行きました。 店の扉を開けると、目の前に南部さんがお忍び食事してました。笑 他にはお客さんがいなくて我々だけだったので、ある意味お忍びになりました。 マラソンをしていて途中でバテたので電車に乗ろうと駅に行ったら改札口で南部さんに会った事もありました。 また会いましたね、と言うのが我々の挨拶でした。 怪しいスポンサーのウェブ番組に行った時、撮影が終わり帰る準備をしていると次の収録ゲストが来たので誰かなと思って顔を見に行ったら南部さんでした。 また妙な場所で会いましたね、そんな挨拶をしました。 最後に会ったのは小田急線内でした。 下北沢から電車に乗ると南部さんがいました。 新宿まで近況を話し、別れ際に南部さんが一緒に写真撮ろうと言って撮りました。 南部さんと写真撮ったのはハートントンの本の時とこの時だけだった気がします。 最近南部さんに会わないな、と言うと3日以内に必ず会える、それが南部さんだったのでもう会えないのが寂しいです」と話している。