『ハモネプ』出来レース演出で身内から非難殺到「小柳ゆきの優勝は決まっていた」
『いいとも』も終わり、視聴率3冠時代は遠い昔。「面白くなきゃテレビじゃない」と宣言していたフジテレビが、今やバラエティでまったく視聴率がとれなくなっている。そんな中、「今のフジを象徴する騒動」と若手局員が明かすのは、先日の『ハモネプ』での出来事だ。
「『ハモネプ』は、そもそもネプチューンの番組の1コーナーだったが、あまりに人気が出たため、番組終了後、特番として不定期で放送されていた。全盛期は20%近い視聴率をたたき出し、1クールに1回という放送も頻繁に。出演者のプロデビューやらCDの物販やらも話題になった。ところが何度も放送しすぎたためか当初の盛り上がりも欠け、出演者のレベルも上がらず視聴率は低迷。熱狂的なハモネプファンは生まれたが、それも一部に過ぎず視聴率が伸び悩んだという経緯があります」(週刊誌の芸能担当記者)
とはいえ、『ハモネプ』は深刻なコンテンツ不足に悩むフジにとって看板番組なので終わらせるわけにはいかない。そこで制作陣が苦肉の策として考えたのが「芸能人大会」だった。しかし、この路線が3年ほど続くも視聴率は期待したほど上がらず。それどころか熱狂的ファンから、「素人大会を開催しろ!」という声が殺到していたという。
「ようやく3月31日に芸能人と、選抜された素人も参加できる『ハモネプ♪ジャパンカップ 絶対に負けられない真のアカペラ日本一決定戦!』なるものを放映したんですが、これがフジの内紛騒動の火種となっているんです」
そう語るのは、フジテレビの関係者だ。『ハモネプ』内部に広がる醜い”内輪揉め”の実情を語る。
「目玉の小柳ゆきチームが優勝したことも含めて、番組内容は完全なる出来レースでした。素人は6歳の女の子が家族と歌うグループが決勝に進出したが、これも予め決まっていたこと。ただ上手いだけじゃ視聴率が取れなくなってきたので、サプライズがないとダメ。それはわかるのだが、制作側の意図が透けて見えすぎていたため、出演者の中には批判的な愚痴をこぼす人もいた。それなりに必死に練習してきて挑んでいた芸能人は半ばあきれ顔で、とくに怒っていたのがブラザー・トムでした」
当日の収録現場では彼らのような出演者だけでなく、裏方の若手局員からも多くの不満が漏れていたという。
「現在、フジのバラエティでは『視聴者は45歳以上をターゲットにしろ』という指令が徹底されていて、80年代から90年代に活躍していたような芸能人を抜擢することが増えている。ハモネプでも、いわゆる古い人たちが大勢出ていたんですが、今の20代後半から30代前半までのバリバリのディレクターは、『小柳ゆき、久宝留理子、KATSUMI、東野純直……こんなの誰が分かるんだ!』とあからさまにキャスティングを批判していました。フジでは『アウトデラックス』を担当する33歳の鈴木Dを信奉する若手たちが、とくに今回の『ハモネプ』のような演出には批判的で、バラエティ班の内部はすでに崩壊状態にあります」(前出・フジテレビ関係者)
数字を露骨に狙うあまり、出来レースや懐かし芸能人のキャスティングに頼ったはいいが、結果は残念ながら二桁の大台に乗らず、視聴率9.7%(※ビデオリサーチ調べ、関東地区)に終わった。局内では、期待の昼帯番組『バイキング』に関しても「ヒルナンデスの劣化版。すぐに終わるだろうから関わりたくない」と悪評だらけ。フジテレビのバラエティはいつまで迷走し続けるのだろうか。
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Written by 阿蘭澄史
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