突然変異なのか、それとも新種の未確認生物なのかーー。メキシコ最北の州に位置するバハカリフォルニア半島の海岸に、双頭・双尾の未確認生物が打ち上げられているのが確認された。
発見されたのは、シャム双生児状に胴体が結合した「クジラ」と思われる全長4メートル、重量500キロ近くの生物だった。地元の漁師が見つけた時点で、この生物は死んでおり、どのようにして海岸に流れ着いたかは不明だ。この未確認生物について、アメリカのネットユーザーの一部では「福島第一原発から放出された放射能の影響では」といった憶測も出ているが詳細は不明だ。
バハカリフォルニア半島は、コククジラの生息地として知られるため、同種の奇形だと考えるのが自然だが、メキシコ国家自然保護区委員会では「このようなものは極めてまれで前例がない」とコメント。また、アメリカの鯨類学会の研究者アリサシェルマン氏は、「コククジラのシャム双生児だとしたら、生まれた直後に死亡したと考えられる。この状態でしばらく生きていたとは考えにくい」と語っている。
Written by 内村塩次郎
Photo by petethomasoutdoors
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