かつて日本に「女子アナ・ブーム」が巻き起こったことを覚えていますか? |フジテレビ 1961〜2018年
まず、87年入社の中井美穂アナが88年に『プロ野球ニュース』で番組初となる女性メインキャスターに抜擢され、普通っぽい純情なイメージが男性視聴者から絶大な支持を受けました。
そして、88年には有賀さつき・河野景子・八木亜希子という「三人娘」が入社。これまでの女子アナ像を一変させるほどの華やかなルックスで男性ファンのハートをつかみ、女子アナブームをけん引していきます。
90年に入ってもブームは衰えず、91年に中村江里子アナ、92年に小島奈津子アナが入社。中村アナはその上品なルックスから『とんねるずのみなさんのおかげです』で「ひな」という愛称で親しまれました。小島アナは『めざましテレビ』のキャスターを務め、清潔感のある好感度アナとして老若男女から愛される存在に。ちなみに中村アナの同期である近藤サトアナもクールなルックスで存在感を示していましたし、93年入社の菊間千乃アナも気さくなキャラクターで幅広い年齢層の支持を集めています。
00年代になると、女子アナブームはピークを迎えることに。まず、99年入社の内田恭子アナが『プロ野球ニュース』を担当して、セクシーなミニスカスーツ姿で看板アナの座を手にします。
そして、2000年には千野志麻アナが入社して、新人としては異例ともいえる冠番組『チノパン』に抜擢。同番組は『〇〇パン』として、新人アナドルの登竜門的な番組になりました。
また、2000年にはフジの子会社である共同テレビが相川梨絵・安藤幸代・滝川クリステルの3人を採用しています。とくに滝川アナは『ニュースJAPAN』での”斜め45度”というカメラアングルが有名となり、親会社に採用された女性アナウンサーを食うほどの活躍を見せました。
そして、01年にはあのアヤパンこと高島彩アナが入社。1年目で『アヤパン』に抜擢されると、あっという間にエースアナと呼ばれるように。オリコンの「好きな女性アナウンサーランキング」では連続して1位を占め、ついに5連続1位で殿堂入りを達成。女子アナの代名詞と言っても過言ではないほどの知名度を獲得しました。
そんな高島アナと人気を二分したのが02年入社のナカミーこと中野美奈子アナ。アナウンサーとしては過分ともいえるアイドル的なルックスから、さまざまなメディアで「史上最強のアナドル」と紹介されたことを覚えています。ちなみに女子アナを扱う雑誌をよく書いていた知人のライターが「中野美奈子という名前は、自分の名前よりも多くパソコンで打っている」とつぶやいていたことが思い出されます。