室井佑月さんに聞くネット言論とヘイトとフェイク 「Twitterを始めて分かったこと」(後編)
『左』からも感じる女性蔑視
室井さん:私、いろんな人から「たいへんでしょ」って言われるんだけど、小金持ってるくせに社会に関心なくて『LEON』とかが愛読書のオヤジたちよりは、ぜんぜん合う気がする(笑)。
――そっちよりは全然いい(笑)。
室井さん:どう思う?
――昔、ジャーナリストの安田浩一さんがネトウヨの人と会ったんですけどそれを配信していて。
室井さん:ヨーゲンでしょ?
――そうそう、よく知ってますね。
室井さん:知ってる知ってる。安田浩一さんの本は『ネットと愛国』がすごい面白かった。私の武器の一つは、私は本気で新聞とか本とか読まないバカだと思われてて、そこなのかもね。はじめからハードル高くないから。でも、それは欠点でもあるわけよ。
私のこと攻撃してくる人だけじゃなくて、いまだに男の人に「女を武器にしてきた室井さんは」って言われるから。それは別にネトウヨ的な人だけじゃなくて、左のオヤジとかにもすごく感じることがあって。
――マウンティングみたいな?
室井さん:ビックリしちゃうけど。だってあたしのほうがデビューも早くて、本だってたくさん出しているんだよ。けど、驚くというより、バカだなって思う。あたしを味方にしておいたほうが得なのになって。自滅すんなら早いうちに、と思うだけ。