室井佑月さんに聞くネット言論とヘイトとフェイク 「Twitterを始めて分かったこと」(後編)
「Twitterやって分かったこと。皆、それほど悪い人じゃない」
――室井さんは脅迫された事はないですか?
室井さん:あるよ。デビューした頃、カミソリ送られてくる率が異常に高かったらしいよ。
――ネトウヨとかヘイトみたいな人が顕在化したのって、10年ぐらい前だと思うんですが。
室井さん:それはテレビ局に意外とすごくて、西部邁さんに相談してたもん。「あの女辞めさせろ」っていうのが多くて、街宣来るんじゃないかぐらいのときがあった。
――差別する人って、すぐ国籍がどうのこうの言ってきますよね。
室井さん:うん、あたしは日本人じゃないらしいよ。調べればいいのにって思うから、そう言った。
――ツイッター始めて1ヶ月経ってるけどぜんぜんブレないんですね。
室井さん:だって私、ダブルスタンダードとか嘘つきとかコロコロ意見替えるとかネットで書かれてるけど、私が意見替えたことって(高橋)源一郎(元夫)のこと好きだったのに嫌いになったことだけじゃん(笑)。
――Twitterに面白さはあります?
室井さん:いま面白くて。息子に「ツイ廃」って言われてるの。ただすごい忙しくて、仕事から帰るじゃん、だいたい朝8時に起きて、そこから5時ぐらいまでは資料読みとかさ、原稿もいま月15本ぐらいあるし、テレビがない日はずっと書いてたりするじゃん。書いていない日は資料読みじゃん。話題になってる新刊は読まないといけないと思うし、送られてくる尊敬してる人の本も読まなきゃいけないし、そう考えると無駄な時間ってないのかっていうと、意外といっぱいあって。Twitterやり始めたおかげでネットでつまんないもの買うのとかやめた(笑)
――めちゃバランス取れたツイートしてると思いますけどね。初めはみんな信用してなかったですから。「ホントに室井さんですか?」みたいな。
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