意識のない客を連れ回しカードを使いまくり公園に放置 裁判で明らかになった「ぼったくりバー」の最悪最低の手口
ある日、この店に意識を失った男性、北川(仮名)が連れ込まれてきました。
北川はキャッチに勧誘されて赤坂にある系列のぼったくり店『セレーネ』に入店、飲食をしましたが法外な代金を請求されて支払いを拒み、店員に暴行を受けていました。入店前から泥酔していた北川は酒と暴行の影響で意識を失ってしまっていました。
「救急車を呼んだら警察沙汰になるかもしれない」
ということでとりあえず『キャロットキャロット』に運ばれてきたのです。
『セレーヌ』の店員は、
「殴ってケガをさせていたのでこのまま帰す訳にはいかないと思いました。場所を移動して被害者のクレジットカードを使って遠くの別の店で呑んで『他の店でも呑んでた』ということにすればうやむやになると思っていました」
と供述しています。
参考記事:ぼったくり店は儲かる!? はじめて入ったお店の壁にアレが貼ってあったら気を付けろ!!
「ケガしてるからこのまま帰せない。手伝ってほしい。アト付けに行こう」
『セレーネ』の人間からそう声をかけられ、新人で年齢も一番下だった手島は断ることが出来ませんでした。
「アト付け」とはクレジットカードの履歴を付けることだそうです。このような符丁があることを考えると、発覚してこなかっただけで同じような出来事は過去にも何度もあったのかもしれません。
手島は他3名の共犯者と共に被害者を車に乗せ、近くのキャバクラ店へ移動しました。この車に乗せた行為を手伝ったことで手島も監禁罪で起訴されました。
4名は被害者のクレジットカードを切って飲食した後、まだ意識が戻っていない被害者を車から降ろして公園に放置し、その場を跡にしました。