新宿・歌舞伎町連続放火魔を逮捕! 犯人は、女装して街のど真ん中に火をつける未成年だった

つまり、歌舞伎町のような大繁華街では、風体や挙動で人を判断することは出来ないという、当たり前のことを再認識するべきなのだ。逆に言えば、放火犯がビジネススーツを着ていてもなんら不思議ではない。そんな状況下だけに、地域住民たちの街に対する関心をさらに高めることが肝要であろう。

蛇足になるが、この事件を聞いてもうひとつ筆者の頭に浮かんだのは、大沢在昌氏の名作小説「新宿鮫」シリーズのなかの「炎蛹」の作中、類似の事件がある、ということだ。都内繁華街のラブホテルを発火装置で放火する21歳の“女装”犯人という設定だが、今回の容疑者との共通点は多い。まさに、事実は小説より奇なり、なにが起こってもおかしくない街・歌舞伎町と言えよう。(取材・文◎鈴木光司)

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