「京都アニメーション」放火事件で容疑者は今後どのように裁かれるか 怒りに任せて「死刑にしろ!」と書く人々の浅はかさ
判決に関してはあくまで予想です。男に関してまだ確たる情報は何もありません。犯行に至った動機も犯行前の生活状況も何もわかっていません。
火災から間がない段階でネット上に流れている情報は信憑性にかなり疑問符がつくものも多いです。大手マスコミの報道についても全てが正しいわけではありません。事件報道の内容が間違えていることはよくあることです。
まだ誰にも今回の火災の全容はわからないのです。それにもかかわらず作家の百田尚樹さんは、
「京都の事件はひどすぎるやろ。あんまりや。犯人は死刑じゃ足りない。」
「この放火殺人の鬼畜を死刑にしろ! というのは、私の怒りの言葉だ。」
とツイートしていました。
真相が何もわかっていない現段階でなぜ一人の人間を死刑にしろと主張できるのでしょうか。なぜ人の生死をそんな感情的に軽々しく扱えるのでしょうか。
参考記事:尊敬する百田尚樹先生の「殉愛」を『ニセモノだ!』と認定した裁判を傍聴してきました | TABLO
例として影響力の大きい百田尚樹さんを取り上げましたが、SNS上には同じような発信をしている人は大勢いました。ここぞとばかりに精神疾患への偏見を剥き出しにしている人がいるのも確認しました。
痛ましい出来事を知って、今私たちができることは何でしょうか。過激な言葉で憎しみや怒りを煽ることではないはずです。