治療の帰りに食べたくもない弁当4つを“また”万引き 裁判で語られた彼女が「盗み続ける理由」

今回、彼女が万引きをしたのは弁当4つ、販売価格合計3600円です。目撃者であり逮捕者でもある店員さんの話では、
「人目もはばからず堂々と持参の紙袋に商品を隠しこんでいた」
ということでした。
犯行当時の状況については彼女も、
「盗ってる時は周りにたくさん人も従業員もいました。防犯カメラがあるのもわかっていました。見つかるかもしれないとは思ってました」
と供述しています。

また弁当を万引きした理由については、
「何故弁当を盗ったのかはわかりません。お金には困っていません。食べたいとも思ってませんでした。その時は家の冷蔵庫に食べ物も入ってました。4つも一人で食べきれないですし、家に持って帰っても多分棄てたと思います」
と話していました。

万引きという行為自体にスリルを感じて欲しくもないものを盗んでしまう、という人もいますがそういうタイプでもないようです。

何度も万引きを繰り返す彼女はクレプトマニア(窃盗依存症)を疑われ、専門の病院に通院していました。しかし医師の話では、
「クレプトマニアの診断基準を満たしてないですし、病気としては認められない」
ということでした。彼女も自分をクレプトマニアだとは思っていません。

それでも病院に通ってグループミーティングに参加したり治療を受けていましたがその効果はなかったようです。今回の犯行は病院の帰りに立ち寄った店での万引きだったのです。

参考記事:病気なら万引きしても仕方ないのか 元マラソン選手・原裕美子さんの判決公判に裁判傍聴人が感じること | TABLO