eスポーツ全盛 平成に登場した「ストリートファイターII」 実際に対戦相手同士が殴り合いなった!|中川淳一郎

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かくして『II』が大ブレイクした後に登場したのが『II’』である。この頃私は日本に戻っていたのだが、予備校帰りにJR立川駅南口の「オスロ―」か北口の立川通り沿いにあったゲームセンターで『II’』をプレーするのが日課になった。人間同士が行う対戦モードが人気あったが、私はそれ程上手ではないため、単体の筐体で対CPU戦をするのみだった。

だが、対人戦というものはあまりにもエキサイトし過ぎるため、実際のプレイヤー同士で殴り合いになったと新聞記事で読んだことがある。あの頃のゲームセンターでは、若干の「紳士協定」があったようにも思える。「ハメ技」を決めまくったりはしないことやら、「ラウンド3」で勝負をつけるため、ラウンド1で勝利した者はラウンド2で手抜きをしてわざと負ける、といった感じだ。

それだけ人気のストIIだったが、スーパーファミコンでも登場し、当時の大学生は「これでもう100円玉をつぎ込む必要ないぜ、ウヒヒ」とばかりに徹夜で自宅にてストII勝負をしまくっていた。