eスポーツ全盛 平成に登場した「ストリートファイターII」 実際に対戦相手同士が殴り合いなった!|中川淳一郎

「はどーけん!」「しょーりゅーけん!」「たつまきせんぷうきゃく!」と日本語が聞こえてきたのだ。日々英語しか聞かない生活を送っていたのに、突然の日本語だ。すっかりストIIが好きになった。

ちなみに春麗が勝利した後、ジャンプした後に笑顔でピースサインを出して「ハハハハハハハ、やった!」と言うが、今YouTubeで米のアーケード版のこのシーンを確認したら「やった!」は聞こえなかった。意味が分からないので削除したのだろうか(間違いだったら申し訳ない)。その一方、E.本田の「どすこい!」は残っていた。

ゲームの話題を学校でされることなどあまりなかったのだが、この時ばかりは違った。同級生らはストIIの話をしている。日本発のゲームということは理解しているようで、日本人である私に色々聞きたがったのである。ところが何を言っているのか分からないものがある。「ラユ」としきりに言われるのである。話を聞いていくと日本の空手家で昇竜拳の使い手であるという。つまり「RYU」を「りゅう」と読むのではなくアメリカ人は「ラユ」と読んでしまうのである。

私の名は「Junichiro」だが、これは「ジュニチロ」になる。さらに言われたのは「お前は昇竜拳と波動拳ができるか?」だった。これには「できるわけねーだろ。じゃあお前、ガイルの『ソニックブーム』出せるのかよ? インド人だったらダルシムみたいに火が吹けるのかよ」と伝えたら「確かにそうだな。ゴメンよ」と言われた。

参考記事:ルールを重要視し障害のある人を差別 eスポーツ種目「シャドウバース」公式大会で運営側の”いじめ”か | TABLO