ラグビーワールドカップ日本代表ベスト8 「にわかファン」が急増 初めは誰でも「にわか」でしょ|久田将義
僕たちのような経験者でも、例えば「スターティングメンバー誰がいい?」で意見は異なります。「縦(突破)に強い●●でしょ」「足遅くない?」「ハーフは●●にした方が良いよね」「いや。違うでしょ。テンポがずれるでしょ」という会話が交わされます。
テレビ解説もそうです。アナウンサーが「フォワードの今のは何の反則でしょうか」という問いに「私はバックスなので分からないのですが……」と答える解説者。その解説者だって大学ラグビーで鳴らし日本代表にまでなっている選手たちです。超一流の選手だって分かり辛いのですから、未経験者が分からなくて当然です。
だから語ってはいけない? そんな事はない訳です。分からなくても自由に語って良いのです。
「感動した」人はルールが分からなくても「何かグラウンドでスゴイ事が起きている」事は感じとっています。それで良いのです。そこから始まるのです。単純に、
・190cm90kgの選手が100m11秒のスピードで突進してくる
・180cm100kgの選手が一つのボールを奪い合う
・100m11秒で何人もの選手を抜き去る
・そしてそんな超人たちに逃げる事なくタックルで挑む
それだけで「凄い」とは思いませんか? 多分「にわか」と呼ばれるファンの人たちもその迫力に魅了されていったのでしょう。それで良いのです、初めは。
にわかファンの皆さん、臆する事なく会社で、仕事場で、学校で、大いに知ったかぶりをしてください。語って下さい。そしていつしか、貴方が「通」になって新しい「にわかファン」が現れた時、温かく迎えてあげて下さい。(文◎久田将義)
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