ラグビーワールドカップ日本代表ベスト8 「にわかファン」が急増 初めは誰でも「にわか」でしょ|久田将義
ラグビー以外のジャンルはどうでしょう。サッカー経験者でなくとも、野球経験者でなくとも、皆でわいわい語り、酒を酌み交わしているではないですか。それで良いのです。「カープ女子」でもないのに広島を熱く語るのもアリだと思います。
ところで、ラグビーもテレビ番組がやたらと「ジャッカル」を推してきました。要するに、タックルをされ、倒れた敵チームはボールを離さなければならないので、そのボール奪う行為を「ジャッカル」と呼び、敵ボールから一気に味方ボールにするという、野球で言う逆転ヒットを打つようなプレイです。確かにフォワードのビッグプレイ、見せ場の一つです。「ジャッカル」という響きが良かったのでしょう。ワイドショーなど軒並み、「ジャッカル」について解説。
が、むしろラグビーの醍醐味でもあり、これが出来なければプレーヤーとして成立しない「タックル」を掘り下げて解説した方が良いのでは、と個人的には思っていました。テレビっぽいなと思いつつ、僕の周囲でも「ジャッカルだけは分かった」という声が聞こえてきます。それでも良いのです。初めは「日本代表、ジャッカル良かったよね」という事から入るのもアリです。
老若男女、分け隔てなくゲートを開けて初見の人も迎え入れてあげるという事です。いや、「迎え入れる」という言い方すら傲慢かも知れません。「迎え入れる」方も「最初はにわか」だったのですから。
参考記事:おのののか、ラグビーファンは「にわか」を受け入れてくれると感激 にわかを叩く競技って、どれのこと? | TABLO