みかじめ料5万円を脅し取った指定暴力団幹部容疑者 追い込まれたヤクザが見せた“決意”
H容疑者らは、22歳と21歳の被害者を車ではねる、バールで胸を突き刺すなど常軌を逸した暴力性で痛めつけ、それを放置したまま立ち去ったという。命が助かったのが奇跡的とも言える。主犯格であるH容疑者(上記のHとは別人)は阪神間で活動する半グレ集団のリーダー格だったというが、問題は一部報道にあった加害者と被害者の間に“野球賭博”を巡る金銭トラブルがあったということだ。
野球賭博と言えば、かつては山口組系組織であった(初代)竹中組が有名なように本職のシノギである。これを半グレが行っているとしたら、半グレが本職のシノギにまで拡大したのか、または本職のケツ持ちがいるのかのどちらかだろう。いずれにしても、暴対法・暴排条例で暴力団、つまりヤクザを締めあげたことが遠因にあり、よりグレーな存在である半グレの跋扈を許した……とも言える。
前のみかじめを巡る事件もそうだが、ひとつだけ言えることは、警察の暴対法・暴排条例を作れば治安が良くなるという思惑は、残念ながらその通りにはなっていない。いや、むしろグレーに陰湿に、潜航マフィア化が顕著になっている。率直に言ってこのままでは、伝統的暴力=ヤクザ必要悪論すら出かねない状況だ。(文◎鈴木光司)
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