「超ド変態 でかクリ 淫乱様」 顔が分からないから妄想が膨らんだ? 面識のない女性に猥褻な手紙を投函し続けたストーカー裁判の判決は
このあとも自転車のカゴに手紙を入れられるなどストーカー被害は続きました。
しかし最初の手紙から1か月後、また郵便受けに手紙を入れたところを警察官が現認し、彼はその場で現行犯逮捕されました。
Aさんは被害感情について、
「わずか1か月の間ですが、怖い思いをして毎日不安で寝不足になり、突発性難聴にもなりました。ひょっとしたら殺されるかもしれない、と思いました。平穏な生活を脅かされました。出来るだけ重い処罰を望みます」
と話しています。
彼は手紙の文面は、
「自分の妄想と週刊誌や雑誌の文面を繋ぎ合わせて書いた」
と話していました。夜中にインターホンを鳴らしたのは、
「早く読んでほしかったから」
だそうです。
彼は一体、なぜ犯行に及んだのでしょうか。検察官の、
「あなたは結局、どうしたかったんですか?」
という質問にはこう答えています。
「書いてる時は何も求めていませんでした。ただ出して、後々考えると何かを求めていたのかもしれませんけど、それが何なのかはわかりません」
Aさんが恐れていたような、危害を加えるようなことは考えていなかったそうです。
「仕事、家族、病気、いろいろ悩みはあった」
とも話していましたが、その悩みについて話すこともなく、その悩みが犯行にどう関係があるかも話されることはありませんでした。
Aは厳罰を希望していましたが、検察官の求刑は「懲役6ヶ月」という、とても軽いものでした。(取材・文◎鈴木孔明)
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