“有名企業”の冠がついたマンションを買ったら「違法民泊」の巣窟だった! 本サイトが報じた違法民泊案件についに国家取り締まり機関が動いた!

タイでは現在、政府を挙げて汚職問題の取り締まりに取り組んでいる。

そして、このタイの地元当局の酷い対応を受けて、タイ政府の汚職取り締まり機関のPACC(タイ公立汚職防止センター)が2019年秋から捜査に入っていた。ここまでが、前回記事で報じた内容だ。

PACCでは捜査が続けられており、本記事執筆時点でも捜査中となっている。

しかし現地の状況を取材すると、PACCが捜査に入った後も、違法な闇ホテル営業は十分に取り締まられず、蔓延しているという。

地元の人間は、次のように語る。

「問題は、PACCは確かに捜査するよう命令をしてくれているようなんですが、実際の取り締まりは、パタヤの地元の役所がやっているのです。すると、地元の当局の中でも賄賂で腐敗した人間からは、いつ捜査に入るから、その時だけやめておけという連絡でも入っているようで、一瞬だけ営業を止めて、また闇ホテルが稼働するという状態が続いていて、レイモンランド社のセールスオフィスの場所でEzi Tripも営業を続けているのです。」

このようにして、闇ホテルが短期的に営業を止める事はあっても、蔓延は止まっていないという。

以下は、PACCが捜査に入った事が伝えられた後の、実際の現地の写真だ。

 

短期賃貸客で込み合うロビー(写真は住民提供)

 

さらに、不動産業者は同物件を「短期賃貸が許可されている」として営業し、違法な闇ホテルとしての賃貸が出来る物件として広告までしている。

 

パタヤの不動産業者の広告の一つ。日貸しの短期賃貸が許可されていると広告されている

 

勿論、実際には30日以上で貸さなければ、ホテル業法違反で違法となるべき内容である。

このような中で、捜査側にも大きな動きがあった。