“有名企業”の冠がついたマンションを買ったら「違法民泊」の巣窟だった! 本サイトが報じた違法民泊案件についに国家取り締まり機関が動いた!

この物件について振り返ってみよう。

このコンドミニアムはタイの不動産会社の「レイモンランド」という会社が開発した物件だ。同社は2016年夏に日系の不動産会社に物件の開発協力を依頼。その際の条件として、レイモンランド社経営陣が同物件の入り口のセールスオフィス等の最優先利用権を約して、開発や投資を協力させてきた。

日系の不動産会社はこれに応じて協力を行ってきたが、2018年夏に突如としてレイモンランド社が約束を反故にし、その最優先利用権を約した場所にオープンさせたのが、この闇ホテルを行うEzi Trip Stayという会社の違法賃貸業オフィスだったのだ。

 

2019年 闇ホテルの利用者で込み合うエレベーターロビー(住民提供)

 

この違法賃貸業は住民たちの苦情を受け、2019年2月に当局の摘発を受けて、事業者は逮捕された。

しかし、その後も同物件では違法な闇ホテル営業が大規模に続けられ、迷惑を受けている住民たちは協力して、タイの地元政府に苦情を申し立てた。

ところが、そのタイの地元当局が「違法行為は発見できなかった。住民たちで話し合いをしてください」とする書面まで出してきたのだ。

 

地元当局が出してきた書類の一部

 

実際には、このイージートリップ社の違法短期賃貸は以下のブッキングドットコムのサイトでも簡単に予約できるものだ。

(以下は、名前はしょっちゅう変えているが、URLにはEZ stayと書かれているのは、このイージートリップ社が経営する闇ホテルが作ったURLだからだ)

https://www.booking.com/hotel/th/unixx-south-pattaya-by-ez-stay.ja.html

または、

https://megalodon.jp/2019-0902-1909-48/https://www.booking.com:443/hotel/th/unixx-south-pattaya-by-ez-stay.ja.html

 

もちろんタイの現地当局には住民たちから上記のURLも提出されているが、当局はこのURLで予約できる闇ホテルを発見できないそうだ。

これにより住民たちは、地元の役人に賄賂を払って黙認させているのだろうという状況が露骨となった。

 

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