SNSでトイレットペーパー不足を煽った奴は誰だ! テレビも同罪 世の中には想像もつかないほどのバカが多い|中川淳一郎
また、食品にしてもスーパーでは軒並み売り切れが続いている。2月29日と3月1日の週末は各地の小売店が大混雑となったがその翌朝である3月2日早朝5時、24時間業務用スーパーへ行ったところ、惨憺たる状況だった。
果物はほとんどなくなり、インスタント麺、カップラーメン、レトルト食品、缶詰、水、紙製品、パスタ、米の棚が軒並空っぽなのである。私は早朝仕事が少しひと段落したため、あとはビールでも飲みながらやるか、とビールを買いに行ったのだが、この惨状を見てついレジ対応してくれた男性店員に「たいへんですね……。一斉に商品を買われてしまって……」と言った。すると彼はこう言った。
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「本当に困ってます。だって、トイレットペーパーとかティッシュって別にメーカーの倉庫とかには充分ありますし、日本国内で作っているんだから“中国で足りない”みたいなネットのデマなんて信じる必要がないのに皆さん信じて殺到しちゃいました。インスタント系の食べ物も軒並売れてしまったし、見てくださいよ!(レジ近くの米の棚を指差す)米までぜーんぶなくなってしまいました。本当に困りましたよ……」
普段は温和な彼だったが、この時は本気で怒っているように見えた。
さて、今は令和だが、平成もデマが蔓延していた。それはネットが爆発的に普及する前においても、である。もっとも有名なのが、2007年の『発掘!あるある大事典』(フジテレビ系)の「納豆を食べるとやせる」だ。この頃かなりネットは普及していたが、スマホ発売前夜のため、ネットの影響というよりはテレビの影響だ。