SNSでトイレットペーパー不足を煽った奴は誰だ! テレビも同罪 世の中には想像もつかないほどのバカが多い|中川淳一郎

昭和から当時にかけてのテレビ番組は今よりもコンプライアンス意識があまりにもゆるかったし、健康事情についてもあやふやなものが平気で紹介されていた。『あるある大事典』により、若干過激な「やせます!」的番組は減ったものの、その後も「○○が健康にいい」的番組はなくならず、そのたびにスーパーの棚は空になった。

「やせる食材」として寒天、リンゴ、納豆、ココア、バナナ、黒豆、サバの水煮、紅茶キノコ(これは昭和)などだが、「テレビで見たから!」と“情弱”が一斉に飛びつき、スーパーの棚を空っぽにした。

 

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この中でも特に納豆の時は「普段から大好きな納豆を毎朝食べる生活をしていたのに……」といった嘆きの声がブログに多数書き込まれた。さすがにココアや寒天については普段の生活ではあまり登場しないもののため、多くの人にとってダメージは少ないものの、納豆・リンゴ・バナナは「バカのせいで私の普段の生活リズムが崩れた……」と嘆いた人も多かったのでは。

そうなのである。世の中は自分では想像もつかないほどのバカが案外と多いのである。

今回のトイレットペーパー騒動にしても、たまたまトイレットペーパーの在庫があと2ロール、といったご家庭にとっては本当に気の毒だったとは思うものの、あと12ロールあるような家のバカでさえ行列を作ってしまったからこんな事態になった。