タイのゴミ問題から知る、使い捨てマスクのリスクとは!? 日本が「新しい生活様式」として検討すべき課題
しかし、大規模な事業所や病院はともかく、一般家庭ではごみの分別がほとんどされていないのがタイの実情。一般ごみとして出されたり公共の場所に設置されたごみ箱に捨てられたりした使用済みマスクを含めるとさらに多いのは間違いありません。その中に新型コロナウイルス感染者や無症状の人が使用したマスクが含まれている可能性も十分に考えられます。
使用済みマスクはウイルス付着の可能性があり、危険なため一般ごみとしては出さずに危険ごみとして赤いごみ回収ボックスに出してほしいとタイ環境研究所は要請しています。そうすれば、ばいじん除去装置付きのバイオマスボイラーで1,000℃で焼却されるとのことです。
日本でも飲食物持ち帰りやデリバリーで出るプラスチックごみが増加していることと思われます。加えてそれ以上に喫緊の問題として、使用済みマスクのごみ出しについても政府が指針を出すべきではないでしょうか。まさに「新しい生活様式」の一つにしなければならない時が来ているのかもしれません。(文◎赤熊賢)
あわせて読む:何を信じればよいのか! 役所が困窮者に『貧困ビジネス』施設を紹介! コロナ禍において決して他人ごとではない!|裁判傍聴 | TABLO