タイのゴミ問題から知る、使い捨てマスクのリスクとは!? 日本が「新しい生活様式」として検討すべき課題
既に問題が表面化しているのが東南アジアのタイ。タイ環境研究所は5月1日、新型コロナウイルスによる外出制限下でタイ国内のごみが増加し、とくに2種類のごみの増加が顕著だと発表しました。
1つめは飲食物のデリバリーから出るごみです。自宅で食事をせざるを得なくなったことからデリバリーが急増。ポリ袋、持ち帰りパック、スプーン、フォークといったプラスチックごみが大部分を占めるデリバリー関連ごみがタイ全土で15%増加し6,300トン/日になったのです。
タイではプラスチックごみの量は全国で通常約1,500トン/日ですが、首都バンコクだけでも1,500トン/日に増加。今年1月からスーパーやコンビニでレジ袋を廃止してプラスチックごみ削減に取り組んできただけに危機的状況です。この状況を受け、デリバリーでのプラスチック使用をできる限り減らすようにタイ環境研究所は提言をしています。
2つめは使用済みマスクです。タイでは使用済みマスクはウイルス汚染ごみとして危険ごみの赤い色のごみ回収ボックスに捨てるよう指針が出されています。危険ごみに分別されたものだけで全国で150~200万枚/日の使用済みマスクが捨てられるようになりました。バンコクだけでも150トン/日の量です。
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