幻冬舎関連会社からの自費出版依頼メールが酷い セクハラLINEの箕輪氏を見ると、編集者の力量も疑わしい

幻ルネ担当さんの根底にあるのは、「君の中で野太いエネルギーと明晰さと繊細さが絡まりながらスウィングしています。(中略)凄いよ、君は」などと何も伝わってこない難解な日本語で褒め殺す幻冬舎のカリスマ社長・見城徹イズムではないでしょうか。見城さんといえば、作家の花村萬月氏が過去Twitterで言及した「ボクは小説は最後しか読まない」の名言が思い出されます。読まなくたって自分の利益になりそうなら褒めるし、本も出すってことでしょう。

文春が箕輪さんの「でもキス」セクハラ疑惑を報道して数日が経ったころ、因縁の幻ルネから半年ぶりに接触がありました。これ「絶対変なこと」じゃん……と思いつつ届いたメールを開封します。

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山本 様

お世話になっております。

私、幻冬舎ルネッサンス新社編集者の■■と申します。

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どういうわけだかメールの宛名と敬称の間に「半角スペース」がある場合、注意が必要です。多くの場合、テンプレ文章の宛名をすげ替えただけの迷惑メールです。

これも「このメッセージはメーリングリストからです」と表示があり、やはり一斉送信されたメールのようです。知らないうちに謎のリストに登録されていたようで怖いです。

続けます。

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昨年5月に子育て絵本大賞に応募いただきましてありがとうございました。

山本様の作品は惜しくも大賞とはなりませんでした。

しかし、大賞を取る作品だけが素晴らしいというわけではありません。

コンテスト向けの作品、コンテスト向けではないが読者から受け入れられる作品の2種類があるからです。

山本様の作品は審査の過程で編集部からの評価が高く、編集者と磨き上げることで多くの読者に読まれる作品になるだろうと思い改めてご連絡致しました。

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前回記事に書いたものと同じような内容です。

見城さんにダメ出しくらった箕輪さんふうに言えば、「全然伝わってこないし箇条書きみたいでストーリーになってない」です。

そしてやはり、僕が書いた作品のタイトルすら出てきません。作品のどこがどう評価が高かったのか? それもわかりません。

「子育て絵本大賞」でかき集めたアドレスに一斉送信されたらしきメールですから、当然といえば当然です。「落選したけど編集部からの評価が高い」とされる作品が、数千単位で存在すると推測できますね(子育て絵本大賞の応募総数は2516通)。

続けます。

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制作費は一部ご負担いただきますが、電子書籍として世界に配信してみませんか。

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はい出た。

半年前のやりとりで「自費出版には興味ない」と断ったにもかかわらずの、自費出版のお願いです。

しかしいまや電子書籍も出版社を通して自費出版する時代なんですね。かつて漫画家の鈴木みそ氏が実践したように、電子書籍なら個人でも自費出版できそうなものですけどね。いったいどれほどの費用負担が発生するのか。気になります。

続けます。

 

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