バンコクのアイドルBNK48のナチスシャツ騒動で、タイメディアが旭日旗を使用禁止と報道のなぜ
“そもそも「旭日旗」を悪とする動きは、最近になって韓国により作り出されたものであり、南京事件についても虐殺された30万という数字は中国の主張であり、日本政府の見解と異なるものです。
タイでは「旭日旗」の赤い放射線デザインは、日本を表すものとして広く利用されており、日本関連のイベントや広告などでも度々見かけます。しかし今回の「禁じられたシンボル」の記事を見た人は、恐らくそれを鵜呑みにし、「旭日旗」をナチスの「鉤十字」と同様に、悪であると認識したでしょう。実際Khaosodを元にした記事、投稿も広がっています。
在タイ日本大使館には、間違った認識がタイで広がらないように、早急にKhaosodに抗議をするとともに、日本政府の見解を一般のタイ人に向けて伝える動きをしてほしいものですが・・・。”
このニュースを受けて、タイの掲示板サイトなどでは現在、議論が巻き起こっている。
日本でも騒動があったばかり…
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騒動を受けて、タイニュースの”PJAニュース”を配信しているPJA(パタヤ日本人会)は次のようにコメントした。
「タイではナチスの鍵十字なども、その意味や歴史をわからずに使ってしまっているケースが多々あるので、BNK48の騒動は、単に知らずに使ってしまっていただけだと思います。しかしながら、新たな議論となっている日本の旭日旗がナチスの旗と同様だするのは、さすがに日本としては誤解をされないよう、冷静にきちんとした反論をしなければいけないでしょう。旭日旗は日本の海上自衛隊でも現在も使われており、帝国主義を表す旗などではありません。これについては冷静にきちんと反論を掲載し、海外各国に日本が誤解を持たれないよう説明を展開していきます」
BNK48の騒動から、意外な形でタイで議論が巻き起こっている。今後の推移がどうなるのか、注視していきたい。(取材・文◎西山哲治)