高還元率時代は終了 6月で政府のポイント還元事業も終わり、各自「吟味」の時代へ そこで7月からの還元率比較をおさらい!

■「d払い」

d払いの通常還元率は「0.5%」と普通ですが、所定の条件をクリアするごとに還元率が加算される「dポイント スーパー還元プログラム」を採用しています。全ての条件をクリアすると「+7%」になるため、ダントツの高還元になるんですが、ドコモユーザーじゃないと達成できない条件があったり、ネットで数万円以上の買い物をしないとダメだったり、最大の「+7%」を受けるためのハードルはかなり高いという印象です。ただ、ネット利用の通常還元率は「1%」と高く設定されているので、ネットショッピング派は使いどころが多いスマホ決済といえます。

 

■「au Pay」

au Payは通常還元率「0.5%」と標準的ですが、クレジットカードのチャージでクレカ側のポイントも2重取りできるのがメリットです。利用できるクレジットカードも多彩で、Mastercard、アメリカン・エキスプレス、VISA(一部対象外の発行元あり)、JCB(一部対象外の発行元あり)に対応しているので使い勝手がよいです。また、ポイントは独自の「au WALLET ポイント」だったのが、2020年5月から「Pontaポイント」と統合されたので、利用シーンがより幅広くなったのも大きなメリットです。

 

■「メルペイ」

メルペイは、ほかのスマホ決済とは異なり、現時点でポイント付与のシステムを採用していません。このスマホ決済のメリットは、メルカリの売上金で買い物ができるということ。メルカリの売上金を出金する場合、1万円以下だと手数料が必要になってコスパが悪くなります。しかし、メルペイなら手数料なしで少額でも支払いに利用できるため、汎用性が高くなるわけです。また、今年1月に「Origami Pay」の運営会社を買収したので、今後にポイント付与やキャッシュバックみたいなサービスが追加されることを期待したいです。

 

■「ファミペイ」

ファミペイもほかのスマホ決済とはちょっと違っていて、利用できるのはファミリーマートだけ。通常還元率はオーソドックスな「0.5%」で、還元率がアップするキャンペーンも現時点では行われてません。また、登録できるクレジットカードも「ファミマTカード」だけなので、完全にファミマユーザーに向けたスマホ決済といえます。ただ、ファミペイは定期的に無料クーポンが配信されるのが最大のメリット。実際に筆者が愛用していますが、これまでにビールや缶酎ハイ、お菓子など、結構な頻度で無料クーポンが届いています。

 

 

これまでのスマホ決済サービスは常識外れの還元率を謳ったキャンペーンが連続して開催されたことで、「すごいお得!」という印象を持っている人も多いはず。しかし、それらの派手なキャンペーンは完全にひと段落したことは間違いなく、昔ほどに高還元が期待できない状況となっています。これからはきちんと各サービスのベースとなるシステムを把握して、自分に合ったスマホ決済を選んだり、お店によってスマホ決済以外のキャッシュレス決済を利用するなど、工夫していくことが大切になります。(取材・文◎百園雷太)

 

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