高還元率時代は終了 6月で政府のポイント還元事業も終わり、各自「吟味」の時代へ そこで7月からの還元率比較をおさらい!

表1は各スマホ決済の「通常還元率」と「現在のキャンペーンを適用した還元率」となります。基本的にベースとなる「通常還元率」はどの決済でも「0.5%」で、そこに各社独自の還元率アップの仕組みが作用して変動するということになります。

 

次は各スマホ決済についての特徴について紹介していきます。

 

■「PayPay」

PayPayの通常還元率は「0.5%」です。そこに「前月の利用条件」によって還元率が「+0.5%」アップするシステムが採用されるというシステム。条件は「既定の決済回数」と「既定の利用額」の2パターンが用意されていて、それらを併用することで「最大1.5%」の還元率になります。ただ、こちらは「PayPay残高」と「ヤフーカード」のみ対象で、その他の登録クレカによる決済は対象になりません。

 

■「Line Pay」

Line Payは通常還元率が「1~3%」で、特定に利用条件ごとに決まる「ランク」で変動するシステムです。ベースの還元率が「0.5%」以上なので、一見すると高還元に見えるかもしれません。しかし、注意してほしいのが「Line Pay」で、通常時の還元を受けられるのは「Visa LINE Payクレジットカード」を登録した「チャージ&ペイ」利用の場合のみということ。つまり、銀行口座やATMからチャージする「残高払い」ではポイントが付与されません。「Visa LINE Payクレジットカード」を発行するつもりがないユーザーは、ポイント還元という点で全く旨みがないスマホ決済になりました(従来は「残高払い」でもポイント還元されてました)。

 

■「楽天ペイ」

楽天ペイは通常還元率「0.5%」でキャンペーンによるアップもなく、地味なイメージに感じられるかもしれません。しかし、楽天ペイは「楽天カード」のほかにVisaとMastercardを登録することができて、どのカードでも「0.5%」の還元を受けられます。PayPayのように「ヤフーカード」以外のクレカは「特典対象外」だったり、Line Payのように「Visa LINE Payクレジットカード」しか使えなくてポイント付与もない、なんてけち臭いことはしないんです。しかも、楽天ペイ側の「0.5%還元」に加えて、登録したクレカ側のポイント付与も問題なく受けられるのもメリット。ちなみに、PayPayはヤフーカードでチャージしても、ヤフーカード側の還元はゼロですし…。現時点で、使い勝手とお得感がバランスよく両立しているサービスじゃないかと思います。

 

参考記事:やさしく徹底解説 なぜ楽天ペイで「Suica」が使えるようになったことがすごいのか メリットとデメリットを詳細に説明 | TABLO