2020上半期の写真集市場を席捲! 【プレイバック】与田祐希さん&山下美月さん合同インタビュー

――お隣に座っていらっしゃる山下さんのフォローもあったんですか?

与田:温かい空気で接してくれたから。

――山下さんから見て、与田さんが緊張してるなぁと感じました?

山下:与田と大園桃子がWセンターで、ふたりは三期生のなかでもダンスとか苦手って言ってるメンバーなんですけど、テレビとかですごく堂々と歌ってるのを見てカッコいいって思いました。こんなに堂々とできるんだって思って。

――肝が据わってるんですね。出身地の九州魂ですかね。

与田:もともと心臓が弱いタイプなんですけど(笑)。生放送とかいろいろセンターで出させてもらったり、そういう経験があったから。ライブではいままで緊張しすぎて決められたことをやるので精一杯だったんですけど、センターを経験してからは楽しくというか、どうしたらもっとよく見えるかとか考えられるくらい、少し緊張に負けることがなくなりました。

――プレッシャーとのつき合い方を覚えられたのかもしれませんね。……話は変わりますけど山下さんは目力強いですね。

山下:えーっ!?

――ファンの方からよくそう言われると聞いています!(笑)。

山下:申し訳ないです(笑)。よく睨んでるって言われます。

――そういう意味じゃないですよ! 去年、三期生だけで舞台をやられましたけど、同期だけでやる舞台を経験して何か変わったなっていうところはありますか?

山下:みんな必死で。一番必死というか、いっぱいいっぱいというか、ずっと危機感があったというか。
稽古が1ヶ月間あったんですよ。10月から舞台だったので9月はずっと稽古をしてて。私たちは舞台女優としては全員ほぼ素人なわけで、誰も正解がわからない状態で。どれくらい突き詰めていけばいいのかとか、どうやって稽古を進めていったらいいのかとか、何をモチベーションに頑張れば本番までみんなが頑張っていけるのかっていうのが誰ひとりわからない状態だったので。
だからずっと迷って、このままじゃ危ないっていうプレッシャーにずっと追われてた気がして。

与田:私は写真集の撮影と被っちゃって、途中から稽古に参加っていうすごい苦しい状況で。初稽古に行ったらみんなセリフも覚えて移動とかもだいたい覚えてて、ほとんどの人は台本持ってないし。私は動きもなんにもわからないですし、ホントにどうしようって思って。でも人一倍以上にもっともっと努力しないといけないなって腹括って。

――では、みなさんで模索して一生懸命作り上げた感じなんでしょうね。

山下:ひとりひとりが自分の役との闘いみたいな。全員でっていうよりは、ひとりひとりが自分の役と向き合って悩んで、最後に本番でステージに集まって全員のパワーで頑張ろう、みたいな。
ライブの稽古のときは全員が固まってっていう感じだったけど。

――ライブのときは振付けとかちゃんと合わせないといけないですけど、お芝居はひとりひとり自分の世界を完結してそれを発表しなきゃいけませんからね。

山下:舞台だからそれぞれの役があって、しかも『見殺し姫』っていう舞台だったんですけど、当て書きをしてくださったんですよ。だからひとりひとりのキャラに合った役をやるっていうことで、自分の役ができるのは自分しかいないわけですし、そこをどんどん上げていくのも自分の頑張りでしかどうにもならないっていうことで、どれだけ他のメンバーが悩んだり落ち込んだりしてても声のかけようがないっていうか。
いままでのライブのときだったら、「ダンスはこうだよ」とか、「ここに行けばいいんだよ」とか、みんなで言い合いながら協力できたんですけど、この舞台は自分自身との闘いでしかなくて。いままでずっとグループでやってきたのでこういう経験は初めてだったので。そのおかげでだんだん個人活動が増えてきたいま、ひとりでもちゃんと行動できる力がついたと思います。

与田:頼るところももちろんあるし、お互い三期生で団結して支え合って頑張ろうっていう気持ちもありつつ、ひとりひとりも頑張らないと、頼ってばっかりじゃダメだなっていう意識もできて。

※取材時(2018年)に撮影

 

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