危険ドラッグを輸入した会社役員（５２歳）　セックスドラッグとして使用か　違法と知りながら止められない深い快楽｜裁判傍聴

2020年7月22日

ラッシュの害に関しては意見が分かれるところですが、ラッシュの所持や使用で捕まる人間には共通して、

「たかがラッシュくらい」

というような考えがあるように見受けられます。何年か前は普通に売っていた、という意識も影響しているのだと思います。

しかし、今の日本ではラッシュは違法薬物です。

今までに何件かラッシュの裁判を傍聴してきました。偶然かもしれませんが、その全員が実名で報道されています。彼らは軽い気持ちで手をだしてしまったのかもしれません。

しかし、きっかけが軽い気持ちであったとしても実名報道をされれば間違いなく社会的な信用は失墜します。なぜラッシュがダメなのかという議論は置き去りにされてしまっているような気もしますが、社会的には大きな問題とされています。

今回取り上げた被告人には「懲役1年6ヶ月、執行猶予3年」という有罪判決が下されました。もしも2007年以前であれば、彼の行動は罪に問われるものではありません。

この判決が軽いのか重たいのか妥当なものなのか、多くの人に考えていただきたいと思います。（取材・文◎鈴木孔明）