なぜ…4人の子どもを育て上げた母親が万引き 独立した子どもたちも知らなかった秘密 全てを失ってしまった母親の姿|裁判傍聴

「しばらく前から、家を出てた長男が時々家に来るようになりました。それで『お金をくれ』って言われました。可哀想に思って断りきれなくてお金を渡しました。来るたびに3000円ぐらい渡してました」

1回に渡す金額は3000円ですが、長男は何度も彼女の家を訪ねてきました。そしてそのたびに金をせびりました。月に3、4万円は渡していたようです。

いくら切り詰めていたと言っても生活保護で生活していた彼女に余裕などあるはずもありません。

「何回か『サラ金を一緒に借りてくれ』と頼まれたこともありました。名義を貸したこともありました」

と、このようなことも言われていました。裁判を受けていた時点ではサラ金業者からの連絡はなかったようですが、今後それがないとも限りません。

この長男がどこに住んでどのような生活をしているかは家族の誰も知りません。連絡先さえもわかりません。

証人として出廷し彼女の監督を約束していた次男が、裁判前に1度だけ長男と会えたそうです。次男はそこで彼女の状況などを伝えました。それを聞いて長男はこのようにいい放ちました。