TABLO読者へ投資に詳しいライターが解説する『ビットコインってぶっちゃけ儲かるの!?』
税金だけはガッツリやられます御注意を!
まず、仮想通貨は既存の金融商品とは異なるものです。これは法律的にも仮想通貨は金融商品ではなく、単なる決済通貨として認められていることからもわかります。そして、投資という観点から仮想通貨を見たとき、既存商品との大きな違いは「インカムゲイン」が存在しないことでしょう。
このインカムゲインとは一定の金融商品を保有したときに発生する利子所得のこと。株式でいえば配当金や株主優待、投資信託なら分配金。FXならスワップポイント(利息のようなもの)など、持っているだけで利益を得ることができます。
しかし、ビットコインなどの仮想通貨における利益は、「安いときに買って高いときに売る」というキャピタルゲイン(売買差益)が基本。つまり、保有しているだけでは1円も儲からないため、株式や投資信託とは異なる運用方針が必要となることは必ず覚えておきましょう。
ちなみに、ビットコインでは取引記録を取引台帳に追記する作業をサポートすることで報酬を得られる「マイニング」、取引所間の価格差を利用して売買差益を得る「アービトラージ」でも利益を得られますが、これは専門的な知識が必要になるため、初心者は気にしなくてもよいでしょう。
また、既存の投資商品で利益(株式・配当・利子)を得た場合は「20.315%」の税金が発生します。しかし、仮想通貨はこの税制は適用されず、「雑所得」として税金を支払うことが必要です。この雑所得は累進課税で税制上最も不利であり、所得税の額により最高で「45%」の税金を支払わなければなりません。
そして、仮想通貨で利益を出したときには確定申告が必要。これを怠ると「脱税」になってしまうので、必ず覚えておきましょう。ちなみにビットコインブームにより、税務署も課税対象として注目しているという話を、関係者から漏れ聞いています。