TABLO読者へ投資に詳しいライターが解説する『ビットコインってぶっちゃけ儲かるの!?』
価格変動を読むことははっきり言って不可能
次に、ビットコインは激しい価格変動でも有名で、1日で10%以上も価格が上下することもめずらしくありません。そして、その値動きはかなり不透明なものであり、「読む」ということが難しくなっています。
先述しましたが、筆者はビットコインに関係する記事を数多く手掛け、ファイナンシャルプランナーやアナリストという専門家たちに取材を行ってきました。
その際、どの識者にも「今後のビットコイン価格はどうなる?」という質問を投げかけてみましたが、全員がそろって「わからない」と答えています。あくまで極端な話という前置きがありましたが、上昇を続けて1BTCが1000万円を超えることも、ブーム前夜だった頃の4~5万円に戻ることも、どちらになってもおかしくないといいます。
既存の投資商品である株式や投資信託などは、これまでの歴史的なデータからある程度の値動きを予測することができます。例えば、日経平均や世界で発表される経済関連の指数、FOMCや日銀の金利動向など、いわゆる「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)」と呼ばれるものを目安として株価や為替がどう動いていくのかを推測できるのです。
しかし、ビットコインをはじめとする仮想通貨には、このファンダメンタルズは存在しないというのが経済のプロたち共通のコメントでした。
これはつまり、価格が上下したときの理由が不透明ということであり、単純に「何らかの理由で需要が増加したから価格が上昇した」という予測しかできないということ。
完全にその時々の「需要」と「供給」に左右されるものであり、投資の専門家でさえも仮想通貨の相場を正確に予測することが難しいということになります。
ちなみに、めったに起こることではないのですが、キプロス危機のようにメジャーな法定通貨の信頼性が低下すると、ビットコインを購入する傾向はあります。