TABLO読者へ投資に詳しいライターが解説する『ビットコインってぶっちゃけ儲かるの!?』

しかし、やってみる価値は十二分にあります

なんだか、ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、あくまで既存の投資商品と同じ感覚で利用するのは間違いというだけのことであり、投資の手法によっては個々人ごとのリスクを極力減らして、ハイリターンを享受できる可能性は十分にあります。

それは、仮想通貨だけで資産を増やそうとせず、分散投資の1ジャンルという認識を持つことです。

分散投資とは、例えば、円安に強い業種の株と円高に強い業種の株を両方保有したり、株式と投資信託など異なる商品を購入するなどして、片方の損失をもう片方でカバーするというリスクヘッジのことです。

つまり、メインの資産形成は株式や投資信託などの既存の金融商品で行い、サブとしてハイリターンの仮想通貨を買ってみるくらいがベターでしょう。というか、ある程度のお遊びというか、パチンコや競馬のような博打というレベルで考えてもよいと思います。

具体的には、まず自分にとって損をしても痛くない投資額を設定してみましょう。10万くらいならボーナスのときに出せるというのであれば、気になる10種類の仮想通貨を1万円ずつ購入します。5万円なら1万円で5種類とか、5000円で10種類とか。
ただし、仮想通貨の購入には手数料が発生するため、1種類の仮想通貨を買う金額は5000円以上、できれば1万円を目安にすることがオススメです。
そして、毎月1〜2回程度、購入した仮想通貨のレートをチェックして、納得できる価格であったら売るのです。2倍、3倍になる通貨もあれば、暴落する通貨もあるため、必ず利益が出るというわけではありませんが、ビットコインのように数十倍に高騰することにでもなれば…。

とはいえ、この手法はまともな投資というよりも、投機や博打に近いものであり、投入した資金がゼロになる可能性があるということは押さえておきましょう。あくまで、許容できるリスクの範囲内で仮想通貨を活用する一手法として参考にしてみてください。

ただ、「なんだか怖い」という理由だけで仮想通貨を避けるのは、とてももったいないことだと思います。

筆者も2016年にあるFPさんから「ビットコインは来るよ」と言われていましたが、怪しい印象がぬぐえずに手を出していませんでした。

あのとき1万円でも購入していれば、今頃はウハウハ状態を満喫していたかもしれませんね。とりあえず試してみるということが、「投資」にとっては大切なことなのです。(取材・文◎百園雷太)

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