珍しい姿に仏像ファンはビックリ!? 東京・雑司ヶ谷に祀られる「三光天子立像」を知っているか|Mr.tsubaking
千手観音や阿修羅など、菩薩・天部とよばれるような種類の仏像には手の本数が多いものもよくみられますが、如来と言われる、一般的に「仏像」といって多くの人がイメージするパンチパーマのようなヘアスタイルの仏像は、手が二本であることが普通。
しかし、こちらに祀られる「三光天子立像」は、如来のような姿をしているのに、手が四本もあるのです。
手前の二体、唐風の装束をまとっているのが日光天子・月光天子、そして中尊が明星天といわれ、合わせて三光天子像というわけです。太陽と月と金星を表す三体で、この三つが空に揃う未明から明け方に7日間続けて行われる法要で拝まれるもの。日蓮宗のみに存在する像で、東京ではここにしかないという稀な作例です。
大きさは中尊が40センチと大きくはないものの、その存在感は圧倒的なものがあります。つくられたのは江戸時代の中頃1788年(天明8年)で、法華経には、この三天子が法華の教えを伝える集まりに列席したとも記されているといいます。
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