61歳のビキニ姿 宮崎美子「いまのキミはピカピカに光って♪」が放送された昭和は“まだ”日本が牧歌的だった頃|中川淳一郎

宮崎美子さんが服を脱ぎ水着になるCMは、新旧が交わる不思議な時代だった昭和のお茶の間に流れた(画像はイメージです)

昨今、CMはクレームがつかないことがかなり大事な状況になっている。本来は販売促進のためのものだったのに、ネットがここまで一般的になった今、それに加え「悪評を広めない」表現が求められる。

大企業のCM中心のプロモーションが限界に来ているのではないだろうか。販促やブランドイメージ向上のためにやるべきことは元々「テレビCMがあったうえで、その他様々な手段を駆使する」だったが、2000年代中盤からは「課題を解決するためにどの手法が良いか、手段は都度考える」という考え方も広告業界では使われるようになっている。

広告一辺倒の考えとは真っ向対立する企画をバシバシと繰り出す株式会社GOの三浦崇宏氏は、PRTableのインタビューで「広告でも商品開発でも何でもいいけれど、未来に対するアクションを一緒に作りましょう」とクライアントには伝えると述べている。

そう考えると、昭和のCMというのは実に牧歌的だった。娯楽の王様がテレビだっただけに、テレビ広告を作っておけばとりあえず商品の認知度は高まった。そのため、とにかく各社CMソングを鼻歌で歌い、コピーをマネしたくなるようなCMや、キャラが特殊なものを次々と繰り出したのだ。

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