61歳のビキニ姿 宮崎美子「いまのキミはピカピカに光って♪」が放送された昭和は“まだ”日本が牧歌的だった頃|中川淳一郎

「なに、サスケ!」(サントリー「サスケ」)

コーラの対抗馬として登場したであろう黒い炭酸飲料。「コーラの前を横切るヤツ」というコピーがついていたため、「黒くて素早いヤツ」ということで忍者がモチーフとなったのだろう。商品は最後に登場するだけなのだが、忍者が登場し、場面が次々と切り替わる様が意味不明で人気に。途中、警官が受話器を持ち、「何? サスケ?」と言い、その後外国人の牧師が「ナニ、サスケ?」と言う。子供達の心を捉えたのは、カタコトの日本語の牧師バージョンで、警官の「何? サスケ?」はほぼ採用されなかった。

 

「いまのキミはピカピカに光って」(ミノルタ「X7」)

斎藤哲夫が歌う『いまのキミはピカピカに光って』に合わせて宮崎美子がビーチでTシャツを脱ぎ、ビキニになっていく。プールの時間は必ずこの歌を歌いながら男子は着替えをしたものである。なお、大学生世代はこのCMに登場する宮崎美子の腹回りの肉付きが良かったため、歌を歌いながら腹を出した後にお腹の贅肉を掴んで震わせ同時に「みやざきよしこぉぉ!」と決めゼリフを言う宴会芸もあったという。

他にも丸大ハムの「大きくなれよ~」やキンチョーの「ハエハエカカカ」なども印象深いが、これを語り始めると際限なくなるので今回はここらへんで。昭和的な面白いCM、また見たいですね。(文◎中川淳一郎 連載『俺の昭和史』 ※この記事は平成30年9月18日に公開したものを再編集しました ※タイトル画像はイメージです)

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