発泡酒の税率がビールと同じになる? ビールの種類の豊富さにワクワクした平成初期はいずこへ|中川淳一郎

それでいて、2020年10月から酒税が変わり、ビールおよびビール系飲料の税率を段階的に同じようにしていくという。2026年10月に統一されるが、メーカーの努力を無にするような決定だ。だったら最初から意味の分からん酒税率の差など作らなければ、各社がよりおいしいビールづくりに専念できたのでは、とも思ってしまう。

あとは、キリンも「復刻ラガー」として、1998年に明治、大正、昭和のラガービールを復活させた。今、メルカリでこれを出品しているのを見たが、500ml瓶3本で6999円の値がついている。

なんだか発泡酒・第3のビールの登場により日本のビール界隈は実につまらなくなったな、と思う日々がもう15年以上続いている。(文◎中川淳一郎 連載『俺の平成史』)

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