ネット音痴の僕がClubhouseにトライした結果 「あの有名人とニアミスしました」│久田将義
まずそれぞれのルームを歩いてみました。すると知り合いの人で、しばらく会っていない人がルームを開いていました。聴いていると早速、気づいて頂いて「久田さんが来ていますね」と、招待して頂きました。元から感じの良い方なので、大変好感があるルームでした。ご挨拶程度の会話をして、失礼しました。他のライターの人のルームでも招待して頂いたのですが、特に話す事もないので手を上げないようにして、しばらく聴いてから退出しました。
また、知り合いでなくてもバブル時代のディスコなどを語るルームがあったので、入ってみると司会者(主催者)の人が丁寧に参加者の人に語りかけ、僕も「ユニークな経歴の人ですね」と言われ、自己紹介をしました。少なくとも僕が、ちょっと話したclubhouseのルームを主催している人たちは好感がある人でした。
けれどテーマが「どうやったらフォロワーを増やすのか」とか「金利が」「マネタイズが」といったよく、YouTubeの広告に出てくるようなテーマのルームが目につくようになりました。
冷めました。
いちいち、clubhouseという公共性のある場所で話す必要はないでしょう。恐らく、ツイッターやインスタに引っ張っていくのではないかと想像。
また、芸能人のルームを聴いてみましたが「これだとラジオを聴いているのと同じか、逆にラジオの方が面白い」と思いました。
それと考えてみれば知り合いと話すのには、いちいちclubhouseで話すではなくメールか電話で話した方が僕の性に合っているなと感じました。あと、clubhouseって当たり前だけど話すのが前提じゃないですか。
公共の場で話すのって意外と疲れるものです。僕もトークライブハウスやニコ生を15年くらい前から開催したりゲストで話す事があるのですが、友達同士で一対一で話すのでなく、聴いている人に「この情報は役に立つ」と思って頂けるか「この会話ってバカバカしいけど気が晴れた」とツイートして頂けるようなものではないと、聴いている人に申し訳ないですよね。一応、プロ意識は少しは持って話すと二時間で結構疲れるものです。
なので、clubhouseで話すのは多分、「知り合いから頼まれたら」「仕事で話さざるを得ない」という理由がない限り、まずないなと捉えています。結論的には
1 「音声版ツイッター」という例えは違う(前記のように公共の場で話す。音声と言っても、話すのは力がいるという事です)
2 金儲けの類の話しが目立つ(他のSNSでたくさんやっています。うんざり)
という二点で皆さん、clubhouseから離れているのではないでしょうか。clubhouseをGoogle検索すると「clubhouse オワコン」が2、3番目に出てくるような状況です。clubhouseで話す人ってよっぼど話すのが好きなんだなあと、感心します。僕は、そんなに何かを話す必要あります?という派です。
ただ、こんな取材たくても出来なかった人を見つけ、思わずワクワクした事もありました。